銀河機攻隊マジェスティックプリンス #020『宿命の遺伝子』

チームドーベルマンの命を懸けた作戦でウルガルのゲートの位置を特定した地球側は、最後の作戦を実行すべく全ての国の協力を得るためGDFはテオーリアの正体を明らかにしてまで説得をし承認を得ることに成功した。そのころイズルの体調は急激に悪化して、というお話。
物語はいよいよ終盤でございまして、これまで隠されていたものがポロポロと提示され驚愕の展開でございました。
初めてこの作品を視聴した日がはるか昔に感じられまして、あの時は「ザンネン5は最後まで生き残って過去から解き放たれ自分たちで未来を作って行くんだろうなぁ」などと楽天的に考えておりましたが、今回のような盛大なフラグ立ての前には脱力する外はございません。…前回のチームドーベルマンが回避していれば「もしかして」とも考えられたんですけどねぇ。
どうやらイズルたちに過去の記憶がないのは「過去」自体がないようでして、それが辛い。
もし彼らに「楽しかった過去」が存在していたのなら、最期の時を迎えても多少なりとも救いがあったのかもしれませんが、過去がない(分かりやすい例えですと「シスターズ」でしょうか)彼らには生まれてきた意味すらもないという事になりかねませんで、もう嫌な予感しかしないのでございます。
唯一の希望はラストでアサギから事実を告げられたイズルが「お兄ちゃん(ハート)」と云った事でございまして、もしかしたらこの明るさが彼らを救ってくれるのかもと感じさせてくれたことでございます。
アレヤコレヤも含めまして最後まで目が離せない作品でございます。