ゆゆ式 第12話『ノーイベント グッドライフ』

夏休みに海に行ったりいつも通りに遊んだお話。
最終回だからといって何か特別なイヴェントがあったわけでもなく、一番この作品らしい終わり方でございました。
キャラの中に殺し屋がいるとか、発明家がいるといった特殊な人物を配置もせず、男性キャラを登場させて恋愛要素を加味することもなく、ただただ女子高生のありふれた会話だけで1クール持たせて、それでいて所々にきらりと光るメッセージを嫌味にならない程度に語らせる辺りは作者のセンスなのでしょうね。
まぁ女子高生の限らずさして目的もなく生きている男子高校生の日常だって似たようなものでございまして、考えると随分無駄な時間を過ごしたものだと反省したりしなかったり(笑)
一度きりしかない青春ではございますが、誰もかれもが熱血して生きている訳ではございませんし、このダラダラした日常の中にだって宝物を見つけることは可能で、その価値に違いはあっても比べるようなものではございませんからね。
誇張はされていてもこの作品で描かれていたものは大多数の青春そのものでございまして、其処が上手く活写されていたから楽しむことが出来たのだと思います。
今回ゆずこが作中で語ったように
一番楽しいのは今日!
その雰囲気はキチンと伝わってまいりました。
今シリーズは高校2年の夏まででございましたので、後半戦の2期も欲しいですなぁ。傑作とは申しませんが、なかなか楽しい佳作でございました。
…それと「モンティディオ山形」と喋ってくれてありがとう!(笑)