翠星のガルガンディア 第12話『決断のとき』

「ガルガンディア」を襲撃するというグーゲル中佐の言葉に動揺するレドは、神殿の船で行われた弱者の切り捨てに怒りグーゲルと対立するのだったが、というお話。
先週も書きましたが
どうして2クール確保しなかった!
と製作陣の力の無さを残念がる(笑)
コンパクトにまとめられておりまして全くといっていいほど無駄な部分のない作品なのですが、描かれて当然な「無駄」と申しますか、必要な「無駄」というものがございましてねぇ。…日本語がおかしいですね(笑)
ガルガンディアでレドが様々な事を見聞きし経験から学び考える、神殿の船でも同じようなことを経験させ二つの船の差を見せることでレドの考えが宇宙にいる時と明確に変わって行く過程のためには「無駄」な回の積み重ねが欲しかったのでございます。…所謂「捨て回」ではない「無駄回」が。
確かに現状でも不満はございませんが、これですとレドの心境の変化が「急」過ぎるように感じられたものですから、そこが本当にもったいない。
レドの目から見ればこの世界は貧しくて不衛生で混沌としているように映ったのかもしれませんが、でも暮らしているうちに人が生きる上で一番大切なもの「喜び」を見つけたのでございまして、それを奪っているこの船、ひいてはグーゲル中佐の間違いを正そうとしたら、もう中佐はこの世の人ではなかったという衝撃の展開(笑)でございました。
現状を中佐がストライカーに命じたのか、それともストライカーのプログラムなのかで感想は違ってきますので保留。ただこの世界にはストライカーもチェインバーも必要ないことだけは確定。彼らがやって来るまで人類もクジライカもお互いの生活に干渉しないで共存していたのですから。
さて次回最終回。「天のはしご」の正体も明らかにされることでしょう。