デート・ア・ライブ 第七話『来訪者達』

第三の精霊「時崎狂三(ときざきくるみ)」と士道の実妹「崇宮真那(たかみや まな)」が登場したお話。
元々人的損害が描かれていたお話でございますので、狂三が1万人以上殺していると聞かされても、そして真那が精霊に対して容赦ない攻撃を繰り出しても驚きはいたしませんが、これまでとの雰囲気の落差に戸惑っております。
こういった内容ならばもう少し緊張感があっても良かったような気が致しましたし、戸惑いの原因はこの作品の落差が中途半端なのせいなのかもしれません。
ブコメと人類存亡を賭けたエロゲ―といった発想は落差としては十分に感じられるのですが、その発想が活かし切るだけの展開が(今のところ)感じられないのでございます。
次々と新しいキャラが登場してまいりましてハーレムアニメとしては順調な展開なのですが、他の作品同様既存のキャラが放置気味なのが残念でしょうか。
ハーレム本来の意味としては、外交(新しい女性を後宮に迎える)よりも内政(獲得した美女たちの権力争いに気を配り後宮の平穏に注意を払う)の方が重要と考えますと、増えて行く「姫君」たちの間の嫉妬や「王様」の寵愛を賭けた諍いを描かないといけないのではないでしょうか。
どうもアニメ(と申しますか原作もそうなのかもしれませんが)では「ゲット」する事ばかりに重点が置かれ過ぎているように見えまして、結果「釣った魚(笑)」の描写がなおざりになってしまうような気がしております。
様々なタイプの女の子を登場させれば、最低でも一人くらいは読者の好みのタイプが登場するでしょうし、それが購買力に結びつくのでしょうから否定はいたしませんが、であれば折角登場させた女の子には登場時だけ活躍させるのではなく新しく登場した女の子とも絡ませて(…変な意味じゃないよ!w)活躍させて下さいませんと固有のキャラのファンも納得しないのではないかと。
登場しただけで満足ではなく、登場した女の子たちが様々な物語を紡いでくれてこその満足何じゃないかなぁと考えた次第でございます。