ダンボール戦機W 第54話『ミゼルの秘密』

ミゼルの正体がアダムとイブの子供(?)だったことが判明、バンたちは戦う意味を突きつけられる。そしてミゼルはトキオシティ沖で建造中のエターナルサイクラ―によるエネルギー基地を目指していた、というお話。
方舟?(笑)
いやあのエネルギー基地のフォルムがあの作品の方舟に見えたもので、…場所も同じだし(笑)
彼の語る内容自体に異論はないのですが、その先、つまり完全な世界が訪れたとして人が幸せになれるかどうかが語られていない処が問題。ある者にとっては幸せを感じるでしょうし、ある者にとっては地獄でしかない世界なのかもしれない。そこまで踏み込んで作品が作られているのかと考えますと、微妙でしょうかねぇ。
まあ子供向けの作品ですから、そういう事を考える「種」をまいたと考えればそこまで踏み込む必要はないのかもしれません。後はこれを観た子供たち一人一人が成長しながら考えれば良い事なのでしょうから。
とはいえ作品の終わりが禅問答に陥ってしまう可能性もあるわけで、こうした作品のラスボスとして相応しいのかどうかは疑問でございます。
…カッコイイ悪役を登場させて欲しかったなぁというのが偽らざる気持ちでございます。