マギ 第19夜『ホシの名はシンドバッド』

茶番である!(笑)
ある意味で私の観たかった「マギ」でございましたし満足させていただいたのですが、残り話数が少なくなったこの時点でこれまでの世界観と毛色の違うエピソードを挿入する意味はあったのかと。
「バルバッド王国編」も終わったようなので書いておきますが、ああいった国をテーマにした作品には魔法のようなありうべからざる力で解決させるべきではないと思うのでございます。
もちろん「バルバッド編」におきまして魔法の果たした役割はそれほど大きくなかったことは承知しておりますし、最終的には人の覚悟というものが必要なのだという事も理解してはおります。
であればこの作品のように一方は魔法、もう一方では人間そのものを交互に描くとしても序盤(中盤か…)にあのお話を見せたのはどうなんでしょうかねぇ。
尺の関係でそこまで到達できなかったとしても、アラジンとアリババ(それにモルジアナ)が迷宮を旅しながら成長し、迷宮巡りで他者との交流や苦難の果てに鍛えられた「考え」をもって国の在り方やそこに住む人々の幸せを考え実践するための「過程」だけ描いてくれた方が観易かったような気が致しました。
今回のような楽しいエピソードがあるのですから、それを優先してくれてもと考えた次第でございます。