中二病でも恋がしたい! EpisodeⅧ『二人だけの…逃避行(エグザイル)』

十花と対決(?)した六花だったが、十花の説得にも心を開くことなく自宅へ逃亡(!)、勇太は六花を追いかけて帰宅して二人だけの夜を過ごすことになった、というお話。
アニメで「演技」といいますと激しい感情の発露は得意なのですが、本当に微妙で、でもたいへん重要な心の揺れのような演技は難しいようでございます。こういう場合声優さんに頼りがちになってしまうのですが、本作はなかなか見事に表現できているように見えております。
今回は六花の心が特に揺れ動いておりまして、それを「画」で見せてくれたので満足(笑) 列車の中で窓越しに目線を交わした処が一番好きでしたが、部屋着に着替えたあと勇太を見つめる場面も捨てがたかったでしょうか。
内容の感想は、逃げる場所を作れる人は逃げてもいいんじゃね?ということでしょうか。
十花のように逃げずに戦える人もいるでしょうが、あの時の六花には多分ダメだったのでしょう。だから自分で逃げ場所を作ったわけですが、「中二病」はいつか完治できるから「病」なのであって、…書いていて不安になってきました(笑)
まあでも一人の世界に異物(勇太です)を迎え入れた時点で、その世界は壊れ始めているのですから「卒業」も近いんじゃないでしょうか? …おっさんの認識が甘いのか(笑)
内容は殊の外深刻でございますが、あくまで青春の一環として楽しそうな味付けされているところにも好感を持っております。