となりの怪物くん 第七話『2人の距離』

雫に距離を置かれている春は、以前ある人に言われたことを思い出して自分の気持ちに正直になって、というお話。
「人の渇きを癒してくれるのは他人だけ」「その人のそばにいるだけでいいやって思える人に、会えるといいね」
普遍的な内容をどう語るかは作者に委ねられた権利でございますが、押しつけがましかったり唐突過ぎると幾ら良い事を語っていてもこちらには届かない訳でございまして、そこが創作者の腕の見せ所なのかもしれません。
下準備して状況を整えて自然に、そして読者(アニメの場合は視聴者ですが)の胸に素直に入り込むようあらゆる手段を講じるわけで、この作品は笑いとシリアスのメリハリをつけながらそうした作業に成功しているかと。
雫と春だけの物語であるならば煮詰まってしまいそうな展開でございますが、二人の周りに配置された多彩なキャラが作品世界を救っております。
特に夏目は良いアクセントでございますなぁ(笑)
CVの種崎敦美さんは新人さんらしいのですが、夏目の演技は見事でございます。雫たち以上に夏目には幸せになって頂きたい(笑)