ヨルムンガンド PERFECT ORDER #18『嘘の城 phase.2』

「SR班」編終了。
「日野木、悪いやっちゃなー」と脊髄反射しそうになりましたが、少し考えてみますとそんな事もないのかなぁと。
元々日本政府の命令で設立されたSR班が荒事を中心に行動、さらに行動資金が政府からの支給(裏金、多分官房機密費だろうなぁ…)から武器売買で得る独自資金になったこと、さらに日常的に武器や荒事に接した事で日野木の抑えが効かなくなってしまった、と。
本来ならばその時点で政府が解散させてしまうのが妥当なのでしょうが、隊員は全て「死んだこと」になっているので今更戻る場所はなく、ではどうすればと考えた日野木が用意した死に場所が「HCLI」との対決だったのでございましょう。
彼ら自身が望んだ戦場で終わりを迎えさせる。…確かに日野木は安全な場所にいて、彼らだけを死地に向かわせたのですから卑怯の誹りからは逃れられないのかもしれませんが、変質し先鋭化してしまった彼らに対して他の選択肢はなかったと考えるのが妥当なのかもしれません。
印象的だったのはラストでマナたちが作った砂の城が崩れ落ちたところでございまして、結局SR班の隊員たちが夢見たものはそういうものだったと云う事なんじゃなかったかと。
戦争の勝者は生き残った者。
古い映画の台詞を思い出してしまいました。