戦国コレクション COLLECTION 26(終)『Sengoku Collection』

太原雪斎の策にはまって河川敷におびき出された小悪魔王・織田信長。待ち受けていたのは、復讐に燃える今川義元と、今は今川家に仕える北条早雲だった。水を使う義元と炎を使う早雲――二人は絶妙なコンビネーションで信長を圧倒する。徐々に追い詰められていく信長が絶体絶命のピンチに陥ったとき、突如、姿を現した明智光秀。果たして、彼女は敵か味方か?

…最終回なのであらすじを引用してみました、あんまり意味はないのですけど(笑)
初回を観た時はよくある「異世界からの訪問者」であり、その対象者が戦国武将(しかも女性化!)という部分が目新しいだけの作品と考えたのですが、回を重ねる度にその考えが間違っていたことに気付かされ多作品でございました。
一応「信長が元の世界に戻るために秘宝を集める」といった全編を通した芯は存在しておりましたが、徐々に信長の存在感は消えて行き(「ニコ動」では「モブ長」と称されておりましたw)、作品は自由にその形を変えておりました。
もっとも信長の存在が意味がなかったかと云えばそうではなく、彼女の存在がこの作品は「こういう世界」を舞台にしていると視聴者に納得させたからこそ、以後何の説明もなくともああしたエピソードを重ねられたのでございましょう。でございますので決して「モブ長」(笑)などではなかったと考えております。
この形態の作品は「誰がやっても上手く行く」といった作品ではございませんが、監督以下脚本家に人を得とこと、エピソードに合った画を見せて下さった作画スタッフの頑張りもあり成功した作品だったかと。
最終回、延々と続いた「カーテンコール」のEDは本作を視聴してきた者全てに対する「ご褒美」でございまして、実に良い幕引きでございました。