超訳百人一首 うた恋い。 第2話『貞明と綏子 陽成院』

不確かな情報ですと今回の演出担当・三間カケル氏は山本寛さんのペンネームだそうですが…、そういえば山本さんの演出の際立った要素というものをおっさんは学習していないなぁ、と(笑)
それはともかく。
今回は陽成院の「筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる」の和歌。高校の時に百人一首を暗記したはずなのに全然憶えておりませんよ、どうしたものか(笑)
これは歌だけを憶えさせられたからで、このアニメのように歌った人物、贈られた人、その時の状況などに血肉が与えられていたならばあんなに苦労することもなかったでしょうし、こんなに簡単に忘れることもなかったでしょうに、…いやおっさんの記憶力が低下しているだけなのですが(笑)
今回在原業平が亡くなりましたが、享年56だそうですからこのキャラデは若すぎまして無茶なのですが、ここがアニメや漫画の良い処なのかもしれません。
というのも、もし事実に則りキャラデをしたなら業平はおじいさん然とした絵になったのでしょうが、このアニメで必要だったのは外面ではなく、歳を取っても恋に想いを馳せる若々しい内面でございまして、このキャラデはそうしたものを具現化していたと考えれば違和感は消え去るのでございます。
これが実写であれば歳相応の役者さんを使うしかないでしょうし、もしこのアニメのように若々しい外見の役者さんを使えば悪い冗談にしか見えませんが、そういったものを超越する効果が画にはあるんじゃないかと考えた次第でございます。
内容もそうですが、自由な発想で描かれている本作は映像作品としてのアニメとして順調に滑り出しております。