人類は衰退しました  第3話『妖精さんの、さぶかる episode1』

「わたし」の友人「Y」が登場。「人モニュメント建造計画」の途中で「Y」が暴走、「同類誌」発行に情熱を傾けるが、というお話。
大変笑わせて頂きましたが、その主たる要因は作者の対象物との距離感なんだろうなと考えました。
今回の対象物は「同類誌」となっておりまして、早い話が「BL」とそれに情熱を傾ける「腐女子」の方々なのですが、その対象に近づき過ぎますとそういった方面に理解がない者や嫌悪感を持っている者にとっては引いてしまった事でしょう。
一方遠すぎますと対象の持つ熱が伝わりませんし、「愛好家」の方々にとりましても単にバカにされているとしか感じないと思うのでございます。
作者の分身としての「わたし」と、対象の具現者としての「Y」の対比で対象物との適切な距離を見せてくれたので嘲笑的な「嗤い」ではなく、対象を我々も面白いと感じる「笑い」にしてくれたんじゃないかと。
それにしてもどうして女子は「BL」が好きなんでしょうねぇ(笑)
あの熱意と人数が居るのなら、人類が衰退しているとは到底思えないのですが、どうなんでしょうねぇ?
そして妖精さん乱入? コマからの脱出はどうなるのか。ああっ、一週間が長く感じられます。