スマイルプリキュア 第23話『ピエーロ復活!プリキュア絶体絶命!!』

バッドエンド王国でピエーロの復活を阻止してキャンディを助けたお話。
中盤の山場でございますので、プリキュアたちが単独でウルフルンたちと戦い苦戦したのち勝利、そして新しい力を得てピエーロを倒すというのはお約束でございましたが、当然ピエーロは完全に消滅した訳ではなさそうなので、そこが後半の中心でしょうね。
脚本は米村正二さん。
スマイルプリキュアらしからぬ泥臭く熱い内容でございまして、正直女の子は引いたんじゃないかと心配になったのですが、この熱さがプリキュアシリーズの核心であることを思い出して納得。
「ホンワカ」した内容の多い本シリーズではございますが、軸は全くぶれていないと云う事なんでしょうね。
今回はOP映像を使いながらも本編の気合入りまくりの作画に唖然、テレビアニメというよりは完全に劇場版でございました。
EDのスタッフロールを眺めれば分かる通り原画陣の人数が通常の3倍近く、とても東映アニメーションの作品とは思えませんでしたよ(笑)
東映の印象は手堅く効率よく商品管理をする会社というものでございまして、手抜きというのではなく価格に応じて適切な品質で商品を作るというイメージでございますが、今回は完全に過品質ですよねぇ。
かつて高畑監督が「プレハブを作れといわれてビルを作って怒られた」というエピソードを語っておりましたが、それを思い出しました。
もっとも本作が人気があって制作費が潤沢になった…、なんてことはあろうはずもなく(笑) どこかでしわ寄せがくるのでしょうが、本作のスタッフは最低の人員で最高の仕事をしておりますので問題はないのかもしれません。