Another 第11話『Makeup -惨劇-』

大惨事。
え〜と、公式サイトの「座席表」を頼りに確認いたしますと、今回「死」が確定しているのは「小椋(窓から落ちた女生徒)」「杉浦(ロープに首を絡ませて)」「王子(バックドラフトで焼かれた男子生徒)」で宜しかったでしょうか? あ、もう一人「合宿所の管理人さん」も死んでましたね。
この「合宿所の管理人夫婦(ですよね?)」の件はカタストロフの導火線のひとつとしては有効なのですが、3年3組の「現象」と関係があるのでしょうか?あるのなら問題はないのですが、もし単なる作劇上の都合であれば、ここまで募らせてきた雰囲気を壊してしまうような気がするのですが、…ああっ、ググりたい!(笑)
まだ惨劇は終わっておりませんから、最終回の次週にはこの管理人さんの事も説明されると思いますのでこの辺のことは保留ということにいたします。…本当にググりたい!!(笑)
ここまで死人が出ていたとはいえ徹底的に抑えた描き方をしてきたのはこの回、つまり「死者」の登場とともに訪れるカタストロフのためだったようでございます。「効果」というものを最大限引き出す構成と演出に惚れました(笑)
それがともかく。
今回のエピソードを視聴しておりまして考えたことは「『死者』は本当にクラスメイトやその肉親の死を望んでいるのか?」というものでございます。
今回の「現象」で死んだ人物たち全てが「現象」の犠牲者とおっさんは思い込んでおりましたが、例えば看護婦の沙苗さんは本当に事故にあっただけなのかもしれませんし、小椋の兄も単なる事故だったのかもしれません。
いや、他の犠牲者も描かれていた事に制作者の意図的な隠ぺいがなかったとすれば単純な事故死や病死でしかなかったのかもしれません。
この事は前回の感想でも書いたのですが、あの時はそう見せる事で恐怖を募らせているのかと考えたからなのですが、今回の内部崩壊を観ておりまして実は「死者」誰も殺すつもりはなかったけれど、該当者たちが勝手に死んで行ったんじゃないのかという考えが浮かんだのでございます。
…いや、偶然にしては死人が多すぎるから「死者」の仕業ではあるのでしょうが、本当は犠牲者は自分の身代わりの「ひとり」で、他の犠牲者は自滅だったんじゃないかと、…それも含めて次週明らかになるのでしょうから待て!(笑)
「死者」よりも恐ろしいものは人のうちに眠る猜疑心、今回はそれが伝わるエピソードでございました。