Another 第8話『Hair stand -紺碧-』

15年前「現象」を止めたと語る玲子の同級生松永を訊ねて、隣町のリゾートホテルへやって来た恒一たち。そこで避暑に来ていた鳴と一緒に彼らは高校生らしい楽しい夏を過ごしたのだが、というお話。
何が起こっても不思議はないといった空気を作り上げたため、玲子の運転する車を追い越すタンクローリーがいつぶつかってくるのかとドキドキ(笑)
何気ない描写でも常に視聴者に緊張を強いている訳でございますが、この辺は演出の勝利でございますよねぇ。
そうかと思えばその後の楽しそうな描写でその緊張を解しておいてから「現象」の話に持って行き、間髪を置かずに惨劇描写でございますから、本当に放送時間中気の休まる間を与えない作りとなっておりまして、流石ドSの水島監督でございます(笑)
3年3組に在籍し「現象」に遭遇したのですから「忘れられない体験」だったはずなのに玲子も松永も記憶が曖昧なのは何故なのか。
夜見山の外なら「現象」は及ばないはずなのに中尾が死んだのは何故なのか。あれは「現象」ではなく本当は「事故」だったのか。
松永が教室に残した「アレ」とは?と色々謎がございますが、この作品が面白いのはそういった謎解きも当然なのですが、やはりこの持続する緊張感が大きゅうございます。
ここまで「ダレ」る処がないというのは凄いことでございます。
今回中尾が死んだという意味は、夜見山から逃れても安全地帯はないということを示唆しているのかな?…更なる緊張を強いられるようでございます(笑)