氷菓 #4『栄光ある古典部の昔日』

本作の主人公は「折木奉太郎」です!
ということで訂正から(笑)
今回は45年前に神山高校で何があり、それにえるの叔父・関谷純がどう関係したのかを推理したお話。
奉太郎の推理が快刀乱麻を断つといった具合で、与えられた情報から解答にたどり着く場面はカタルシスがございまして、この辺は内容もさることながらそれを邪魔しない映像処理も見事でございました。
一応納得させられそうになったのですが(笑)、ラストカットでえるが呟いた通りあれではえるの疑問、何故叔父は泣きじゃくるえるをあやそうとしなかったのかという問いに答えておりませんでしたし、叔父が不機嫌だった理由の説明にもならないんじゃないかなぁ。
そもそもえるの大元の疑問、私は叔父になんと言ったのかがございまして、今回の奉太郎の解答が正しければえるはその時自分が喋った内容を思い出したはずですので、多分今回の推理は間違いなんでしょう。
で、本作がすべての手札を開示していることを前提に考えますと、真っ先に関係ないと切り捨てた「先輩が『氷菓』と名づけた」が真実にたどり着く足場なんじゃないかと推理(笑)
まあ正解か間違っているかは最終回まで観ていれば分かる事なのでどうでもいいのですが、肝心なのはそういった「ヒント」(あるいは「レッドへリング」)をキチンと見せていてくれることでございまして、これがあるから好き勝手に「推理」する楽しみを得ることができるのでございましょう。
今回の内容は文字で読んだ方が理解は深いと思いますが、京アニが手を変え品を変え映像表現して下さったおかげでそれほど「分からない」部分はございませんでした。
彼らの「真実に至る冒険」はまだまだ始まったばかりのようでございます。