エウレカセブンAO #3『スティル・ファイティング』

アオとニルヴァ―シュはシークレットは倒したが、そのことでアオに対する島民の悪感情が募り捕えられてしまう。そして一時は消えたシークレットはさらに大きくなって再び姿を現した、というお話。
この作品の放送スケジュールが発表された頃でしたでしょうか、「舞台は独立を目指す沖縄」と聞きまして「また随分と微妙な場所を選んだものだ」と呆れたものでした。
でも作品を観ておりますとそれほど政治的な主張が前面に出ているとも感じられませんが、しかし舞台をここに選んだ理由は差別された者が更なる差別をしてしまう、虐げられてきた者が別の誰かを虐げているという「状況だけ」が欲しかったのではないかと邪推してしまいました。
まあ考え過ぎなのでしょうが。
どのみちフィクションなのですから、舞台なんて東京でも大阪でも偵都ヨコハマ(笑)でも問題なさそうですし、そういった状況が欲しかったのでしたら苦労してソレを作ってこその「創作」ではないかと考えた次第でございます。
といった愚にもつかない考えを嘲笑うように物語はどんどん進んでまいります。
アオの「俺は子供にすまないなんて言いたくない!」ですとか、本音で恰好良い事を言いながら実際では何もできない大人たちへのジロウの怒りなどはいつの時代であっても変わらないテーマでございまして、こういった内容であるなら舞台にこだわる必要はなかったのではと、またも最初に戻る堂々巡りに陥ってしまうのでございます(笑)
エウレカの謎はいつ頃明らかにしてくれるのかなぁ。