坂道のアポロン #03『いつか王子様が -Someday My Prince Will Come-』

恋の病にかかった千太郎のために(そして自分が律子と上手く行くようにとの打算もあって)百合子を集団デートに誘うよう提案した薫。デートは上手く行ったが、その結果律子の気持ちを知り、彼女を傷つけてしまったことをしった薫は、というお話。
恋が始まる何とも言えぬ高揚感、想う相手の気持ちをこちらに向けたい焦燥感、自分の気持ちばかりを優先させて周りを傷つけたことを知った罪悪感。
様々な感情を交錯させながら少年少女の成長が描かれておりまして、それに音楽が作品を彩る役割を果たしており…、おっさん切なさで泣きそう(笑)
彼らの恋が成就するのかどうかは問題ではなく、そういう経験をしている「今」が愛おしいのだという意図が好ましゅうございます。
恋においては千太郎よりも薫のほうが「手錬れ」という意外性もいいですね(笑)
今回演奏シーンを観ておりまして、薫の手元がピアノの光沢にも映っていたいたことに今更気付き驚く。いくらCGを使っているとはいえここまでやりますか、そのこだわりは見事でございます。