偽物語 第九話『つきひフェニックス其ノ貳』

神原駿河の家へ向かう阿良々木暦と火憐はその道中、京都弁で喋る女性に呼び止められ「叡考塾」の場所を訊ねられる。そこはかつて忍野メメ忍野忍が拠点にしていた廃墟だった。火憐を神原に紹介したあと、見かけた八九寺とじゃれあっていると今度は少女から「叡考塾」の場所を訊ねられるのだった、というお話。
月日、全然登場してないんですけど(笑)
前半は火憐が暦を肩車するお話だけで大部分を消費、後半も八九寺と暦がじゃれ合うだけでほとんどを消費と、いつもの西尾維新節炸裂でございました。…本当に面白い作家さんですねぇ(笑)
物語といたしましては今回登場いたしました「影縫余弦かげぬいよづる)」と「斧乃木余接(おののぎよつぎ)」の方が重要な役割を担っているのでしょうが、作品としてはあくまで「無駄話(無駄描写か)」の方がメインですよね。
これがありませんと平凡な怪異小説でしかございませんし、…まあそれはそれで観たいのですが、本筋とは関係のない(ように見える)部分で読者(あるいは視聴者)を惹きつける上手さのある作家さんですね。
そう言った作品を映像作品として成立させている新房監督やシャフトの皆様を始めとするスタッフ御一同も凄いのですが。
新しく登場した二人が関わるのは月日ちゃんでございましょうが、どういった展開なのか。全く予想が出来ません(笑)以下次回。