ギルティクラウン phase11『共鳴-resonance-』

ロストクリスマスの再現と葬儀社の危機を前にして、シュウが自発的に立ち上がったお話。
いちいち必要に応じて他者からボイドを引き抜くシュウの能力は、単純に戦闘能力として見れば実に効率が悪い。
作戦行動であれば必要な能力はある程度事前に分かっているので、戦闘そのものは葬儀社に任せてその作戦に適した人物を連れて行けばいいでしょうしが、戦闘行動ですと今回のようにぞろぞろと(笑)非戦闘員を連れ歩かなければなりませんので「ナンダカナー」でございました。
でも少し見方を変えますと、これこそが本作におきまして創作者たちが重要視している部分のように見えてくるのでございます。
シュウは特殊な能力を持ったけれど、その能力は誰かの力を借りる事で初めて有効な能力であり、だからこそ主人公の名前が「集」なのだけれど、これは「集める」ではなく「集まってくる」という意味なんじゃないかなー、と。…書いていて全然確信が持てませんが(笑)
ルルーシュはひとりで立っていられましたが、「人間そんなに強くはないよね、やっぱりみんなで支えあいながら立たないと」といったルルーシュに全ての重荷を背負わせてしまったスタッフの贖罪もあるような気がいたしました。
まあそれはともかく。
今回(正確には前回も)登場したユウもそうなのですが、展開にもう少し「予備動作」が欲しいでしょうか。いや、予備動作はともかくいきなり登場していいところ(?)を持って行きながら、そのキャラの説明が(登場した時点で)全然ないというのはあまりに不親切に見えるのですけど…。
スピード感優先なのでしょうが、もう少しだけ段取りを踏んで頂けたらなぁ、というのが今回の感想でございます。…来週はBSフジはお休みなのか。