ダンボール戦機 第35話『衝撃 太陽神アポロカイザー』

マスターキングとの戦いを制し、ハッカー軍団の協力を得てプラチナカプセルの解読コードをサイバー空間から回収する事に成功したお話。
…といった「あらすじ」を書きますとよく理解できるのですが、内容的にはマスターキングとバンたちの戦いがあり、ハッカー軍団との和解・協力があり、さらにサイバー空間内で最後のコード回収の手に汗握る(?)エピソードがありと盛り沢山でございまして、正直これだけの内容をよく1話に収めたなぁと感心いたします。
もちろんこれだけの内容を詰め込んだのですからどこかに「しわよせ」が行く訳でございまして、ここではキャラの描かれ方が犠牲になっておりました。
…本作ではいつものことですね(笑)
5歳の子供でありながらマスターキングになっているその背景は全く描かれることがございませんでしたし、マスターキングとオタクロスの因縁(?)につきましても「玩具の取りあい」で簡単に片づけておりました。
此処なんかもう少しお話を広げられそうな気が致しましたし、そうすることで物語に奥行きが増すと考えるのですが、何度も書きますが本作は「ストーリーの進行が第一」という姿勢を崩そうとはいたしません。
…本当にもったいない。
続くハッカー軍団との協力関係にいたしましても、ほんの少しでもいいからバンたちとの絡みを描いていたならもっと熱くなっていたでしょうし、サイバー空間でのコード回収エピソードなんていくらでも熱く出来たと思うのですが、サクッと流してしまっておりまして
実にもったいない(笑)
この「熱さ」が今時の子供には「ウザい」と受け止められるのかもしれませんが、それを感じさせないで見せる事は出来ると思うんですけどねぇ、う〜ん…。