C3-シーキューブ- 第五章『たとえ呪われても』

フィアは暴走しそうになる意識を抑えつつ、対ピーヴィー戦終了。結局怒りに身を任せ感情を抑制できなかったピーヴィーに勝ち目はなかった、と。
前回も書きましたが、ライトノベル(に限った事ではないのですが)原作のアニメで一番気になるのは台詞の多さでございまして、本作もそれは同様でございますが、作画や構図の取り方や演出で上手にカバーしている印象でございます。
今回はフィアの心象風景の部分がそこに該当いたしておりまして、なかなか上手い構成だったでしょうか。墓にもアクションシーンは様々な効果も使っていて観ていて楽しゅうございました。
今期の作品の中では本作と「Fate/Zero」と「ベン・トー」が優れておりますが、方向性はそれぞれ違っているでしょうか。「Fate/Zero」の場合実写に近づくことを望んでいるアクション(のように見える)であるのに対して、本作はカメラワークも含めて古来よりアニメが持っていた空想のアクションの進化系とでも書けばいいのかな?
力が入っているところでは力強い「線」を使い、物理法則よりも感情を優先させて時空を歪ませることも厭わない動きは(2次元の絵である)アニメだけが持つアクションの特性でございましょう。
作品内容や監督の嗜好に応じて使い分ければ良いのでありますから、どちらが優れているというものではございませんが、ね。
内容につきましてはシリアスとコメディパートの落差が激しくて、据わりが悪いなぁ。Cパートのアレが今回の全てをぶち壊しでございました(笑)
フィアはカードを集めると弱くなるのか、百鬼丸みたいだな…。