うさぎドロップ 第11話(終)『はじめの一歩』

大吉とりんの共同生活はまだまだ続く。
徹頭徹尾静かな展開でございまして、深夜に視聴するのに適した作品でございました。…内容を考えれば深夜枠の放送よりももっと適した時間帯があろうとは思いますが、今のテレビ業界でそれを望むのは無駄でございますので愚痴っても仕方がないですね。
「No.6」同様この作品にいたしましても、りんと正子の関係、大吉とコウキママの関係、なによりりんの成長といったことを考えますと、もっと「尺」が欲しいところでございます。
ただこの作品が「No.6」と決定的に違うのは、終わる事ない人間関係を描いているという処でございまして、であるからこそ何処か一部を切り取って描いていても納まりが良かった点でしょう。
今回はここまでとしたスタッフの選択も、そうした選択肢を与えられる原作選びの大事さも、アニメ化の場合考慮しなければならないことを証明していた作品でございましょう。
本シリーズにおきまして、まだりんが反抗期に至っていなかった事は救いだったでしょうか、…本当はここからが子育ての本番なんだけどなぁ(笑)
その時アカの他人である二人の間にどのような騒動が持ち上がるのか、そして大吉はどう対処するのか、いやできるのか(笑) う〜ん、これは原作を買って続きを読まないとだめか。
りんのCV松浦愛弓ちゃんの演技も素晴らしいものだったことを記しておきます。