輪るピングドラム 13th station『僕と君の罪と罰』

謎の医師・渡瀬眞悧(陽毬が迷い込んだ図書館にいた司書)の謎の薬によって陽毬が蘇生したお話。
第2クールが始まったので、少し自己整理。
この物語は16年前テロを起こした両親を持つ高倉冠葉・晶馬・陽毬の兄妹が、その呪われた運命故に未来に希望を持つことが出来ずに今を足掻いている。
一方でそのテロの犠牲者のひとりである桃果を姉に持つ苹果もまた、姉が死んでしまった事で崩壊した家庭を再生できるのは自分だけといった強迫観念に囚われて、自分の未来よりも「予め定められた運命」にすがって生きている。
そんな「ふたつの家族」が出会ったことで、各々では見つけることが出来ないでいた「未来」を探すこと(あるいは「作り出すこと」)になる(…のかもしれない)物語である、…多分。
と、ここまでは普通のドラマなのですが、ここに「ピングドラム」という謎の存在を始めとする「心の内側」の存在が現実世界に関与し始めるから訳が分からないよ(笑)
渡瀬眞悧にしてもペンギン頭(プリンセス・オブ・ザ・クリスタルと言うそうですが)にしても、果たして実在するのかどうかも怪しいですね。…いや高倉兄妹にとっては間違いなく存在しているのでしょうが。
現実と虚構を「創作」の中で同一に描いております事がそもそもおっさんが混乱させられている原因でございまして、…まあこの辺が幾原マジックなのかもしれませんね。騙されるのも悪くはありません。