夏目友人帳・参 第八話『子狐のとけい』

夏目と小狐のお話。もしかするとどこかで発表されているエピソードなのかもしれませんが、単行本しか読んでおりませんので初見のエピソード(オリジナルかも)
子狐のお話を観るといつも感じてしまうのは「夏目、冷たい奴…」ということでございまして、これは多分二人の「愛」の大きさの違いから来ているのかと(笑)
夏目にとって子狐は多くの妖(子狐も妖なのかなぁ?)の一人でしょうが、子狐にとって知り合いの人間は夏目一人でございまして、この立場の違いが「愛」の大きさの違いとして感じてしまうのでしょうね。
ですので子狐の一途な愛(笑)を見る度に「もっと優しくしろよ、夏目!」と心の中で叫んでしまうのでございます。…一番最初に子狐を「女の子」と見ちゃったのが拙かったのかも(笑)
で、今回は二人の間に流れる「時間」の違いのお話。
これは作中何度か言及されておりますが、妖と人間は同じ時間を過ごせないのですが、見方を変えればそうした異なった時間を生きる者たちが知り合って心を通い合わせることが出来る素晴らしさ、今この時に触れ合った奇跡を描いていたようです。
遠く離れていても思い出は残る。だとすれば違う時間を過ごしていても同じ事。
「とけい」という人の作った「はかり」を壊したことで子狐は時間から解放された…、のかもしれません。
子狐が登場するエピソードが1シリーズに一回(第1シリーズでは2回だったかな?)なのが残念でございます。