シュタインズ・ゲート #21『因果律のメルト-Paradox Meltdown-』

まゆしーの命を救うためには紅莉栖の死を受け入れなければならないと知った岡部は、選択をできないまま「その日」を迎えてしまった。また時間を遡った岡部はついに紅莉栖にその事を話すのだが、というお話。
おっさんの涙腺、決壊寸前です。・゚・(ノД`)・゚・。
…いや、冗談抜きで。
初回を観た時はこんなアニメになるとは想像もできませんでしたが、岡部の葛藤とまゆりの思いやりだけを描いた今回はまさに恋愛作品のクライマックスと言える趣でございまして、…ああっ良い作品だ。
岡部にとってまゆしーの存在は何物にも代えがたいものでございますし、紅莉栖の存在も既になくてはならない「仲間」でございますので犠牲になぞ出来ようはずもなく。
一方まゆりはそんな岡部の苦悩の原因が自分であることを悟っていて、重荷にはなりたくないと呟いておりましたが、そんな二人の心情が痛い程伝わってまいりまして、これはキャラクターが「記号」ではなく「魂」が入ったからでございましょう。
今回岡部はまゆりに心配をかけまいと「厨二設定」全開でございましたが、もう前半での「厨二」とは明らかに印象が違う。当たり前の話ですが、岡部にとって「ここ」へ来るまでに要した時間と経験が「厨二」を卒業させていたからでございますね。
切ない「愛」の物語になってまいりましたが、もうここまで来ましたので作劇として盛り上がるからという理由での悲劇的な最期は要らないかと(笑)
岡部が最後に高笑いして勝利を掴むことを期待しております。