うさぎドロップ 第3話『ダイキチの決めたこと』

りんを育てるために大吉が残業のない部署へ配置転換を願い出たお話。
育児休暇ですとか、育児のサポート体制は少し前より「マシ」になったとはいえ、中小企業に努めておりますと「なにそれ?おいしいの?」が実感でございまして、まして男が定時に帰りたいなどと言った日にゃあ(笑)
それを通そうといたしますと会社の中で居場所がなぁ…、男女差別撤廃と叫ぶフェミニストの方々にはこちらも何とかして頂きたいものでございますが、道は遠そうでございます。
さて大吉。
りんを育てるにあたって自分に出来る事をしようと決意。変に力が入っていない自然体でございまして良かった。ここで力んじゃいますと後々息切れすること必至でございますし、結局それはりんの負担にもなるでしょうからね。
過度にベタベタもせず、かといって突き放してもいないふたりの距離の描き方が絶妙でございます。
ところで情報弱者のおっさんは知らなかったのですが、この作品は映画にもなっているそうですが、ある宣伝惹句に「イクメンの物語」とかございまして噴飯。
いやいやいや、これが実の子供の子育てものでしたら百歩譲って納得もしたのですが、この作品は血のつながらないふたりの魂が寄り添って行く様を描いているのですから、もうちょっと考えてから案内文句を書いて…、おっさんに人の事は言えませんね(笑)