輪るピングドラム 3nd station『そして華麗に私を食べて…』

苹果にまつわるお話、2回目。
苹果が如何にして多蕗のストーカーになったのかが描かれておりましたが、初恋と家族(象徴としての「カレーの日」)が混じりあってあさっての方向へ、といったところでしょうか。
そしてその「想い」は報われる事なく散った…、のであれば美しい青春の思い出として処理されたのでしょうが、そんなヤワな精神構造であればそもそもストーカーといったキャラにならない訳でございましょう。
ピングドラムの正体は依然不明でございますが、苹果の「本当になる」というあの日記帳はなにかしら関係はありそうですね。…と匂わせて本当は違うと思います(笑)
ピングドラムといった「いかにも」の提示をしていながら、その正体・効果は明かされず、そしてペンギン帽子が何故それを欲しがるかも描かれない。
意味ありげで実は意味がない、あなたたち引っかかっただけですよ?といった幾原監督の高等戦術のような気がしてまいりました。
それにしても苹果が陽毬とお友達になるといった予想外の展開に。本当に一筋縄では行かない作品でございます。