創聖のアクエリオン 第26話(終)『世界のはじまりの日』

生命の樹が枯れるとき世界は終わる事を知ったアポロは、恩讐を超えてトーマ・シリウスと共に生命の樹を生かし続けることを決意した、というお話。
人は一人では生きて行けないし、一人は大勢の誰かさんと繋がっている。「ハガレン」でエドが言っていた「一は全、全は一」と同じ事なのですが、この作品では繋がらなければお互いが生きることができない者同士が戦わなければいけなかったといった視点になっておりましたでしょうか。
一万二千年前も一億二千年後も同じことを繰り返す。愛していながら憎んだり、憎しみを抱いていても愛さずにはいられない。人の性(さが)と業を、時を超えた愛を中心に据えて表現した物語…、のようにも見えたんだけどなぁ(笑)
こうしたテーマを正面きって語られてもすっかりスレてしまった人間はまともには信じられず、どうかいたしますと「パロディ」としてしか受け止められないのですよ。
また本作がそうした考えに拍車をかけるような作りと申しましょうか、バラエティに富んだ内容でございましたので、テーマの壮大さはテレビ局やスポンサーを騙すための方便だったのではないかと疑ってしまうのでございます。
本当にしたかった事は過去の様々な作品へのオマージュであり、熱を失った現代に熱血をもう一度提示しようとしたのではないかと。…歳を取ると疑り深くなっていけませんね(笑)
一話一話のサービス精神あふれる作りは大変楽しゅうございましたしが、若干アポロサイド寄りのお話が多かったのが残念でございましたが、残念な事に2話も視聴できませんでしたので作品全体としては判断が出来かねます。
やはり作品と言うものは全部観ませんと始まらないといった教訓を与えてくれた作品でございますね。