C #4『conversion(転換)』

色々な意味で「なるほど」と膝を打つ(笑)
これまで「ディール」のシステムがよく分からないと文句を書いてまいりましたが、あれは派手なビジュアルで視聴者の「食いつき」を良くするための道具であって、本当に描きたいものはその「向こう」にあったと言う訳でございますね、納得。
実はこれが放送されている土曜日深夜は地方民にとりましてアニメラッシュでございまして、「ゲームが目的のアニメなら切っちゃおうかな?」と考えた矢先に今回のエピソードが提供され、考えを一変(笑)
公磨の父親が自殺したのも、自分で作った負債を子供で支払う事をよしとしていなかったからで、さらに父親が金融街に出入りしていたのももしかすると公磨や家族のためだった、という事を江原を通して語っておりました。
これはアレですよねぇ、現在の日本の抱えている借金を孫子に背負わせている状況を「絵」で見せておりますよねぇ。今我々がこの借金を何とかしないとどうなるのかといった設問に対する具体例でしょうか。
「将来を担保」とは自分の未来だけではないという事なのだと納得。江原の家に行った公磨の後ろに、つい昨日までは存在していた子供たちのさみしそうな顔が…、堪りません!
私自身は貧乏人でございますので(笑)、こうした巨大なお金が動くストーリー自体にはあまり興味はないのですが、本作が描いておりますものが「欲望と向き合った時、人間がどう振る舞うのか」であるならば好物でございますのでこのまま視聴の方向で。
…3回で切らなくて良かった(笑)