Dororonえん魔くん メ〜ラめら 第三炎『大きいことはイイコトか?』

大妖怪「怒黒」編、決着!
…と書きますとなにやら内容があったように受け止められてしまいますが、内容はございませんでした!!(笑)
本作の感想といたしまして何か書けるとすると、「スタッフ総出の宴会を視聴者が外から眺めている作品」でしょうか。いや元ネタを懐かしく感じられる視聴者はその宴会の輪に加われるのですが、平成生まれ以降の視聴者は雰囲気しか楽しめないのではと毎回心配でございます。
そういった若い視聴者向けには木村作監エロい絵ですとか、井上17歳喜久子さんの歌う「学生街の喫茶店」が聴けた、あるいは能登麻美子川澄綾子さんの「時代」が聴けたといった特典もございましたので「フック」としてはそれなりに用意されていたのかもしれませんね。
ただあくまでも本作はキ×ガ×の「ノリ」に付いて行けるかが最大の「篩い(ふるい)」でございまして、懐古趣味だけで本作は語れませんねぇ。
もっとも「笑いというものは狂気の発露」と過去何度も書いてきました通り、狂うことでしか到達できない場所はあると信じております。本作がその高みまで達することが出来るかどうか、見ものでございます。
それにいたしましても本作はたったあれだけのために家弓家正さんを出演させ、「日常」では「神は死んだ」の一言のために銀河万丈さんを出演させたりと、ベテランをなんだと思っているんだっ!(笑)