インフィニット・ストラトス 第11話『ゲット・レディ』

一夏と箒は銀の福音を迎撃に向かったが、その戦闘海域に居た密漁船をかばった一夏は戦闘能力を喪失、さらに福音の攻撃から箒を守ったことで重傷を負ってしまう。自分の言動が一夏を傷つけてしまった事に悩む箒は、もうISに搭乗しないと決意するのだが、というお話。
う〜ん、これは酷い。決してきれいごとを書く訳ではございませんが、「犯罪者だから」などといった台詞をヒロインに喋らせてはいけません。
本作がそういった深刻な問題を抱え込んでいた作品でございましたらこんなことは書きませんが、少なくともここまでは明るく楽しいハーレムアニメでやって来たのですからその路線は死守すべきでございましょう。
この場合退避の連絡から漏れた客船や漁船でも構わなかったでしょうし、仮に地元の漁師さんが乗った船が居て、銀の福音がこれ以上進攻することで多数の命が危険にさらされる、多数と少数の命を秤にかけるというのであれば(少なくとも私といたしましては)問題はございません。
ただここで、どうしても箒の増長を描いておきたかったと言うのでしたら、単純に初めて専用ISを手に入れて浮かれ一夏の制止も聞かずに勝手に振る舞った結果、一夏が傷ついてしまった。
あるいは以前描かれていた「勝負にこだわるあまり攻撃的になって我を忘れる」箒の悪い癖が出てしまい、その結果一夏が傷ついてしまったでも構わなかったのではないでしょうか。
繰り返しますが、「犯罪者だから」といった状況を描きたかったのであれば、少なくともそれらしい下準備は必要でございましょう。…本当に箒の扱いが悪いですなぁ。
お話といたしましては「一夏の嫁」たちが力を合わせるといった「熱い展開」でございましただけに、全部ぶち壊されたような気分になりまして、残念でなりませんでした。