これはゾンビですか? 第10話『いえ、それは爆発します』

ユーが歩たちの前から消えて4か月、未だに行方の情報さえもつかめないでいた。初めてユーと出会ったコンビニの前で黄昏ていた歩のまえに夜の王が現れて、というお話。
今回も「ストーリー優先」で笑いは少な目でございました。…妄想ユーも出番なかったし。
ただ前回もそうでしたが、細かいところで必死の抵抗(?)とも感じられる笑いを挿入しているところは好感が持てました。
関係のない…、少しはあるかもしれないお話
本作に限った事ではないのですが(最近こういう書き方が多いなw)、シリーズ全体を通してひとつの「大きなストーリー」を消化するといった体裁の作品が多いように感じられます。
キャラ設定や作品世界の設定は魅力的なのだけれど、その「大きなストーリー」というものに魅力を感じられないと視聴意欲がどうしても減退してしまいます。特にコメディで始まった作品が、「重い」ストーリーを展開し始めますと「それがやりたいのであれば、そういう世界を用意した方が…」と、つい愚痴ってしまいます。
それと「ワンクール引っ張るほどのお話か?」という別の愚痴(笑)もございまして、…まあ結局はバランスなんだと思うのですが、ね。
かつて「うる星やつら」というテレビアニメがございまして、…こういう事を書くから「だからおっさんは…」と言われるのですが(笑)、あれなんか毎回違うパターンのお話を見せてくれた非常にバラエティに富んだ作品でございまして、それこそ笑いありシリアスありサスペンスありミステリーあり…つまりなんでもありでございました。
始めから「大きなストーリー」を描きたいのでしたら問題はないのですが、「作品世界」を持続させるために後から「大きなストーリー」を用意するくらいなら、「小さなエピソード」を積み重ねて「大きな作品世界」を作り上げた方が視聴している方といたしましては楽しいかな?と。
今コメディアニメが目指すべきものは「うる星やつら」の方向ではないかと密かに考えている次第でございます。…繰り返しますが、本作とは何の関係もございませんよ?(笑)
本編。
いくらゾンビとはいえ、あれじゃあ「木端微塵」でしょうし、あれでも復活するのか?と心配になりましたが、きっと来週ハルナやトモノリが「盛るぜ〜、超盛るぜ〜」と言いながら、歩の体を木工ボンドで張り合わせ…、いやジグゾーパズルかな?