フラクタル EPISODE02『ネッサ』

放送中ず〜と「豊崎愛生」さんだと思っていたら、「花澤香菜」さんだったでござる、…耳腐っているな(笑)
フリュネが残したブローチから出てきたネッサは、見るものすべてが新鮮らしく、外の世界に興奮。彼女に振り回されることに辟易としたクレインは、町のセキュリティに彼女を預けて家に帰るのだったが、というお話。
初回は「どこかで見た映像」が気になってしまいましたが、今回はそんなこともなく。「ボーイミーツガール」としてはこちらもオーソドックスな部分が多かったのですが、ネッサが驚いたり感激したりする描写が楽しく、また花澤さんの演技もございまして観ているだけで楽しゅうございました。
今回の絵コンテと演出担当は「神戸守」さん。
それぞれのエピソードがどれくらい監督の「山本寛」さんの支配下に置かれているのか、そして各回の演出家の自由度がどれくらい高いのかは門外漢である自分には分かりません。
監督である以上、すべてのエピソードには彼の意志が及んでいると考えるのが自然でしょうし、当然今回の「お話」だって神戸さんのお仕事としては監督から任された範囲でしかないと思っております。
ですが細かい部分、クレインが夕焼けを見て「ひとりは嫌だ」と気が付くシーンの美しさですとか、その直後ネッサが丘の向こうから現れたのを見つけたクレインの表情と、二人の再開のカメラアングルと距離感などは担当演出家任せのお仕事だったしょうか。
そうしたこともございまして、ネッサの無垢さや、クレインがリアルな世界の中にこそ自分の居場所があるのではないかと気が付く場面などは、神戸さんの演出パターンにはまったエピソードに当たっただけなのかもしれませんが、ただただ見惚れておりました。
ネッサが登場いたしますと、先週のフリュネが途端に「いらない娘」に見えてしまうところが辛いでしょうか。もう少し彼女のことを描いてから(一時)退場していたなら印象は違うと思うのですが…。