かみちゅ!第5話『ひとりぼっちは嫌い』

2008年12月23日分より抜粋
なんでもMXTVで再放送されたそうですが、この作品のように発表当時から少し古い雰囲気を持っていて、しかも内容が普遍性のある作品は時代を超える資格がございますので、もっと沢山再放送した方が宜しいかと存じます。
少なくとも21世紀以降に製作されたアニメの多くは再放送に耐えられる品質だと思うのですが、それだと商売上旨みというものがないのかもしれません。でも民放も少しはNHKを見習った方が良いと思います(笑) 
今回は「ゆりえ様」が風邪をひいて寝込んでいる間のお話でした。この作品のエピソードは、大人の視聴者ですと、もちろん神様になったことのある人はいないと思いますが、他の部分は多かれ少なかれ経験した事のあるお話だと思います。
風邪をひいた時友達が学校でなにをしているのだろうと想像したり不安な気持ちになったり。そうした懐かしい「気分」を呼び起こさせてくれるのは、スタッフ一同が細部の描写を丁寧に積み重ねる手法に拘ってくれるからだと改めて実感いたしました。
「絵」として今回は「ゆりえ」がパジャマ姿で飛翔するシーンの自由さと俯瞰の町並みの美しさが見所でございました。地味と派手のバランスが絶品です。何気ないエピソードで鑑賞に堪える1本のアニメーションを作ることの難しさを思いますと、これは奇跡的なことなのかもしれませんねぇ。
抜粋終了
このエントリーを書いた時にはまさか本作がNHKで放送されるとは思ってもいなかったようです(笑) まあ、昼に延々と「名作劇場」の再放送をしている局でございますので、これ位は予想して当然だったのかもしれないのですが。
レンタルやセル、そしてCSという手段に頼らない(頼れない)私のような者といたしましては、再放送される作品と出会えるだけでも幸せなのかもしれません。
これまで観た作品と、観ないできた(観る環境にいなかったのですが)作品の比率は五分五分といったところでしょうか。う〜ん、これ以上新作を観ないでも、観損ねた作品を消化するだけで寿命が尽きそうだな(笑)