ハートキャッチプリキュア!第48話『地球のため!夢のため!プリキュア最後の変身です!』

プリキュアデューン最終決戦。娘(ムーンライト)を守るため、そして己の罪を背負って父が散った、というお話。
「憎しみのために戦っては敗けます。憎しみや悲しみは誰かが断ち切らなくちゃダメなんです!」というつぼみに言葉に「わたくしたちは憎しみではなく、愛で戦いましょう」と応えるゆり。
燃えました!(笑)
いや、今回は「燃え」ポイントが多過ぎまして、放送中ず〜と燃えていたのでございますが。あれですね、丁寧に作って来たからこそ得られる高揚感とでも申しましょうか。結局「盛り上げる」ために必要なものは付け焼刃なドラマからは得られないということなのでしょうね。
今回はデューンの城という「閉鎖空間」での戦いだけになりまして、「絵的」にどうなのかと心配もしておりましたが、監督(東映だとシリーズディレクターですか)の「長峯達也」さんと「広嶋秀樹」さんの凝った演出もございまして、そうした心配は開始して1分でなくなっておりました(笑)
とりわけ印象に残ったのが

このレイアウトでございまして、左上奥に淡く光る月が大写しにされ、右手前にやはり大きなつぼみが配置されて…、映像効果につきましては全くのド素人でございますので語るべきものはないのですが、レイアウトひとつで画面は色々なものを伝えることができるのだなぁ、と。…分かったような事を(笑)
さらにこの同じレイアウト(画面左奥に月)でありながら、使っている色を変える事で(参考画面は薄い紫でございますが、どす黒い赤や明るい赤など)「場面」においてのプリキュアたちの「心」の在り様まで表現しておりまして…、痺れました(笑)
先週原画3人で頑張ってくれたため今回は大量のアニメーターを投入できたようでして、満を持して「馬越嘉彦」さんが全力投球(笑)
この作品を観る直接のきっかけは大好きなキャシャーン Sins」に非常に似たアクションシーンを観たことなのですが、今回はそんな私も大満足なアクションシーンの大盤振る舞いでございました。
時々書くのですが、アクションシーンの「キモ」は「前・中・後」を描いているかどうかだと考えておりまして、つまり「殴る(蹴る)前」「(それらの手足が)当たった瞬間」「その後のリアクション」を見せているかどうかと言う事でございます。
まちろん演出で「中」をカットしたりする事はございますし、それが成功しているのでしたら文句はないのですが、単に「手抜き」や「そこを上手く描けない」から描いていないように見える作品が多いのも事実かと。
本作はそうしたものを極力排除しておりまして、とても女児向きアニメのアクションシーンのレベルではありませんでした。そして今回はその集大成とでもいうべきものを観ることができまして、本当に大満足(笑)
馬越さんのアクションは結構「クセ」がございまして、「ヌルヌル動く」という方向ではなくて「いかにキレのある動きを見せられるか」の方へ向かっていると思うのですが、これを好きになってしまいますと生半可なアクションシーンでは満足できなくなるという弊害もございましてねぇ(笑)
さて肝心の物語は、遅れてやって来たマリンとサンシャインの登場シーンですとか、皆が揃っての「ハートキャッチ!」シーンですとか、…本当にありがとうございました(笑)
いやー、本当に燃えました!(笑) 次回最終回!!