俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第12話(終)『俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない GOODEND』

京介はじめて(エロゲ購入)のおつかい話と、桐乃が留学を取りやめたお話。
妹のどんな無体な要求にも応えてしまうお兄ちゃんに涙(笑) そんなお兄ちゃんの性格を知っていて、自分への愛情を図るかのごとく甘える妹。
…オラなんだかムカムカしてきたぞ(笑)
この歳になりますと桐乃の我儘にも可愛らしさを見つけてしまう自分がいるのですが、これが京介と同じ年代であれば間違いなく引っ叩いているでしょう。作者、お兄ちゃんという存在に幻想を抱いてやしませんか?(笑)
お話の中身は「エロゲ好き」な妹といった、この時代であればそれほど突飛な設定とも思えませんでしたし、むしろ「ようやくこういうお話が当然のように語られるようになったか」と感心したものでした。
ですので、ファンタジーではありながら「さもありなん」な現実的な反応を示す父親と兄妹の関係などがコミカルに描かれておりました3話までのエピソードはとても好ましく思えました。
あのまま桐乃が人に言えない趣味を隠そうとしないで世間に立ち向かって行くといった、社会的な問題提起の物語に本作が成長していたならば、個人的には大絶賛したと思いますが、残念なことにと申しましょうか当然ながらと申しましょうか、登場人物たちの関係描写といった「普通」の場所に落ち着いてしまったように見えてしまいました。
この作品のメインターゲットが求めるモノがそういったものであるのであれば、門外漢といたしましては口をはさむ事ではございませんので自重することにいたします。
作画や各種の仕掛けなどは大変頑張っておられましたので、「絵」の部分では全く不満のなかったアニメでございました。
聴いた話に由りますと、この12話の後半部分を作り直して「別ルート」分を含めてあと3話ネット配信するらしいのですが、…ニコ動でこれまで同じように毎週配信されるのならば観るかもしれませんが、それ以外のところで不定期に配信されるといたしますと、(観る機会を逸してしまいそうなので)多分視聴しないと思いますのであくまでここまでで終了としての感想でございます。