おとめ妖怪ざくろ 第十一話『ふれて、殻々と』

捕らわれたざくろがその屋敷で見たものは、母・突羽根の変わり果てた姿だった。そして妖人省では櫛松が総角たちにすべてを語り始めていた、というお話でした。
因習に捕らわれてしまった人々と、そこから逃れようとした努力が悲しい結末を迎えてしまうお話は、いつ観ても辛いものがございます。ただ、そこで終わってしまってはお話が続きませんので、何がしかの希望はあるもので、本作の場合それはざくろの存在という事になるのでございましょう。
今回はそこに至る因縁のエピソードという事になるのですが、う〜ん、やはり13回というシリーズは短いですね。
ここまで丁寧にエピソードを積み上げてまいりました本作ではございますが、まだまだ妖人や半妖と人の関わりで描いておいた方が良かったものもあったように思いましたし、妖人省の面々の気持ちの高まりなども描いて頂きたかったですし、特に丸竜くんが成長するエピソードは、ね。
様々な経験を通して結びつくものというものは、ある程度の回数がなければ描けないと思いますし、逆にこの短さの中でここまでやれた事を考えますと、このスタッフにはもう少し「尺」を与えて欲しかったと思います。
突羽根のエピソードが予想以上に生々しくてドキドキ(笑)
ここももう少し丁寧に、とも考えましたが、長いともっと生々しくなりそうなのでこれ位で良いのかも(笑) そしてざくろと花盾中尉は異父兄妹でございましたか。…いかん、いかんよ!このご時世に(笑)
といった具合に今回はラストを迎えるにあたって「手札のオープン」回でございました。まとめの感想といたしましては若干華やかさに欠けたかな?…以上でございます。