探偵オペラミルキィホームズ #6『王女の身代わり』

え〜と、「ローマの休日」だと思って観ていたら、途中から「走れメロス」になって、最後は「卒業」だったお話。
多分「國澤真理子」さんが上のような脚本を書いて、「ふでやすかずゆき」さんが無茶苦茶な小ネタを付け加えてのではないかと…、その逆なのかもしれませんが(笑)
なんでしょうか、最初は常軌を逸した脚本ばかりが目立っておりましたが、ここに来ましてその脚本に引っ張られるように演出も変になってまいりましたし、そもそもこの作品ではほとんど期待していなかった作画陣まで妙なことに。
原画31人って、どこの劇場アニメだよっ!(笑)
先週は作画監督が6人だったし、この作品は今期のJ.C.STAFF制作4作品の中で一番低予算のアニメと思っておりましたが…。どうやら私はJ.C.STAFFの罠にまんまと引っかかっていたようだ!(笑)
・・・まあ邪推いたしますとスケジュールがきつくて、可能な限りの人間にお手伝いして貰った結果なのでしょうけれど(笑) そしてやたらカットが細かいのも多分そういうことを見越した制作体制なのでしょう。
ただ、それが悪い方向なのかというとそうも言えませんで、本作は異様なほどスピードがございますし、キレもあるのはそうした厳しいスケジュールに置かれた制作の副産物かと思います。
日本のアニメって、苦しい時ほど頑張っちゃうのも伝統でして、この作品はそういうものの見本に思えてなりません。・・・現場は大変でしょうけど(笑)
という事で、今週は「絵」の方でも頑張っておりまして、通常の5割増しの綺麗なミルキィホームズ(笑)が見れましたし、無駄にヌルヌル動いていたり、最近ではあまり見かけなくなったハーモニー方式の止め絵も沢山あったりと、駄菓子を食べていたつもりなのにいつの間にか本格スイーツ(笑)になっておりました、といった感じです。
物語もねぇ…。
名作映画を下敷きにして、というのはよくある構成だと思うのですが、途中で無駄に良い声の変態王子(CVは小西克行さん)が登場してきた辺りからおかしな方向へ走り出しまして、オチがまた酷い(笑) これだからいかにも「キッズアニメ」なのに深夜枠でしか放送できないんだろうと納得。
そんな中、冒頭の「除湿機」を忘れていなかったのは褒めても宜しいかと。普通この流れなら皆忘れていたでしょうし、そもそも忘れていい「伏線」でしかないのに…、変なところが律儀で(笑)
細かいネタをひとつひとつ拾い上げて書きますと、当ダイアリーの字数制限に引っかかりそうなので(そんなものが「ハテナ」にあるかどうかは不明ですが)止めておきますが、1カット毎にネタがありコマ送り毎にネタがあるという情報過多のエピソードでございました。
正直4話以上のエピソードはないだろうと思っておりましたが、当スタッフの暴走は止まらないようで今回は4話以上だったかと。
そしてオペラパートはとうとう次週予告に追いやられ、監督はそこでも視聴者を挑発しておりました。
「ポロリもあるよっ!」と(笑)