心霊探偵八雲 File05 『魂をつなぐもの〜蘇生(そせい)〜』

石井刑事の「ウホッ」疑惑が解消されたお話、…大体あってます(笑)
こんなことを書くのは失礼だという事は承知しておりますが、どうも観終えた後の感覚が安手の2時間サスペンスを観た時と似ているような(笑)
お話自体がどうこうなのではありません。
今回で言いますと娘を想う父親の哀しさ、その父を想う死者の哀しさ。さらに八雲と父親との間に横たわる埋め難い不信感。そうしたものが描かれてはいたのですが、淡々と物語を描くことに終始していて、お話の強弱がなかったように見えたもので、そんな風に感じてしまったのかもしれません。
たとえば晴香の胸に揺れていた八雲の母親のペンダント。八雲と母親の相克の象徴でもあり、一方で母子の愛の象徴でもあるからこそ今まで八雲はそれを持っていた訳で、それが晴香の窮地を救う鍵になっていたのですから、ここは作為的に盛り上げる場面だったと思うのですが、どうでしょう?
物語を消化することに汲々としている印象を受けてしまうのですが、細かいエピソードを丁寧に拾って欲しいかな、と思いましたよ。