HEROMAN EPISODE#24『RESURRECTION』

大統領を救出すべくホワイトハウスへ急ぐジョーイとヒーローマン。そしてようやくたどり着いたそこで待っていたのは、ゴゴールの復活だった、というお話。
今回のエピソードで報道の自由と、それに伴う危険を引き受ける覚悟が語られておりましたが、この作品で、しかもこの最終盤でこのお話が本当に必要だったのか疑問でございました。
こういうお話をどうしてもやりたかったのであれば「ドクターミナミ編」で消化しておいて、今回はジョーイたちのために「引いてくれ！」と言われて「貸しておくわ」とでも喋らせてあっさり引いた方がスマートだったように思うのですが…。
本作全般に言える事なのですが、「ハッタリ」というものが弱すぎるような気がしてなりません。作劇もそうですし、ヒーローマンの戦い方も同様でございます。
変身するとか巨大化するとか強力な武器が登場するとか、そういうハッタリを悉く否定しておりますが、時としてアニメではそういうものも必要だったように思います。
ボンズの作画は終始見事でございましたしレイアウトや美術も頑張っておりましたが、それらがヒーローマンの魅力をあますところなく見せることに役立ったかと自問いたしますと、そもそもヒーローマン自体が魅力的とは思えない以上、スタッフ各位がどのように頑張られても…。
否定的な感想が続いておりますが、これはどこかで「はじける」ことが出来たなら正反対の感想になっていたと思う気持ちの裏返しということでございましょう。
残り2話。大逆転はあるでしょうか？可能性はあると考えております。