屍鬼 #04『第死話』

まだ謎はそのままで死人が出続けている状態。が、最後の場面でついに恵が再登場。…ようやく怖くなってまいりました。
恐いと申しましても「ガクブル」というほどではないのですが、なんでしょう、ものすごく居心地の悪さ、あるいは暗闇で手探りの怖さとでも書けばいいのでしょうか?
この辺は謎をどう見せるかといった作家の構成力によるところだと思うのですが、簡単に明らかにせず、でもその「影」は見せるといった絶妙のさじ加減かと存じます。
おそらくこの作品では「あるべきものではない何か」が謎の根源だと思いますが、一方で尾崎敏夫は科学的にアプローチしていて、もしかすると彼の推測が正しいのではないかとも見えます。
この「宙ぶらりん」の状態のまま作品が進めば、視聴者といたしまして理性と感情の「はざま」に置かれたまま精神の均衡を保つことを強いられ、その緊張状態が「恐怖」を感じているのかもと自己分析(笑)
当初のキャラデに対する懸念も大分解消されてきたように感じました。…まだ多少残ってはいるのですがね。