ストライクウィッチーズ2 第8話『翼をください』

芳佳が「脱皮」したお話。
冒頭の坂本少佐による新必殺技の開発の流れから、伝授を拒まれたことによって芳佳が精神的に参ってしまい不調なのかと思いながら視聴しておりましたが、直接的な関係は(とりあえず今回のエピソードでは)なかったようです。
だったらOPを削ってまでも冒頭に持ってきた意味がないんじゃ?と思うのですが、これが今後のどこかに係るかもしれませんので、早計は禁物でございます。…自重自重と。
今回は芳佳の成長をテーマにしたお話でございましたが、軟派な体裁を取りつつ硬派(ちょっと違う?)な内容の本作でございますのでこの手の「熱い」お話は良く似合いますね。
反発しながらも心配するペリーヌと友のために体を張るリーネ。そうした想いを受け止めつつ何もできない自分をもどかしく感じる芳佳。熱いです(笑)
ただ、この熱さの頂点で存在しない芳佳の父親の声に導かれて「震電」を手に入れるシークエンスが、どうにも納まりが悪く感じられまして…。
「そこにいない人」ではなくて芳佳自身が「震電」を見て悟るですとか、大和の艦長ですとか…、う〜んイマイチですね(笑) まっ、私に創作能力がない事は承知しておりますからアレなのですが、プロのお仕事といたしましてはもう一段の盛り上がりを用意していただきたかったかなぁ、と。
細々とした部分を気にしてしまうのは集中して視聴しているからでして、今回のように楽しく「熱い」エピソードであればこその「重箱の隅」とご理解いただけると幸いでございます。
で、今回最後の疑問は大和が登場してもネウロイを撃退できないといたしますと、何のための通常戦力なのかということでございましょうか。今回は大和の46センチ砲に花を持たせてあげたかった。
助走を終えて飛翔の時を迎えたのは、芳佳だけではなくて作品も御同様といったところでしょうか。これからの「熱さ」に期待できそうでございます。