けいおん!! 第13話『残暑見舞い!』

梓が白昼夢を見たお話、…ちょっと違う(笑)
唯から始まって澪・紬・律と先輩たちの夢を見る梓でございましたが、夢の中とはいえ揃いも揃って後輩の梓に心配される先輩の体たらく、いやもしかすると梓の先輩に依存する深層心理が見せたのかも…、たぶんそこまで深い意味はなくて、あくまで「笑い」の一環なのでしょう。
ただ、どこか浮世離れしていたり無茶をする先輩たちと夢の中で過ごす時間は、梓にとって大変なことだけど楽しい時間に違いはない事なのだと見せておきながら、やっぱり夢の中なのだからどこか虚しさを梓に感じさせておいて、でもこれらは全て最後の夏祭りのシークエンスで梓が感じたもの、唯に手をひかれ、先輩たちと過ごした「美しい時間」は現実でしたという「オチ」につながる構成と見るのが正しいのかもしれません。…多分(笑)
梓の視点から語られる「けいおん」は、どうしても「置いて行かれる者」の色が濃くなる印象なのですが、差し出した手を先輩は力強く掴んでくれる、一緒に走ってくれるイコールいつまでも一緒とも見えましたし、人混みの中に突入した先輩たちと逸れてしまうところでは「それじゃいかん」の暗示にも見えましたし…。
梓が来年の事を考えるというシーンからは、そういった様々な事に対して覚悟を決めたようにも見えたりいたしました。
そして先の事を考えるよりも目の前のイベントの方が大事というのは、「高校生活は等しく三年(一部例外アリ)」と期限を切られた世界の住人として当然の反応。「未来」は「今」の延長で、「今」を大事にするその先にしか「未来」はないのですから。
今回はそうした描写や、受験勉強を真面目に(?)している点でも上級生たちの「たのもしさ」が浮き彫りに…、なっていたかなぁ。この作品で真剣に将来を考えていそうなキャラは「澪」「梓」「和」くらいだしなぁ。勘違い、か(笑)