けいおん!! 第12話『夏フェス!』

人が大勢いるところは「酔っちゃう」人間なのものですから、「暑い」「蒸す」「大音量」「人混み」な夏フェスなんかに行ける人間を尊敬いたします(笑)
あまり顧問としての存在感がない「さわちゃん」でございましたが、今回は立派な顧問振り…、単に自分一人で行きたくなかっただけか。
思い思いに音楽を楽しんだ後で夜空を見上げ将来を仲間と語り合う。実に青春ですなぁ。
そして根拠もなく「私たちHTTの方が凄いよ!」と言い切るところに唯の凄さが表れておりました。いや根拠はありましたね。「オーラが!」と(笑)
この場面は「笑うところ」だったのかもしれませんが、おっさんにとりましては実に眩しいシーンでございました。
まず、同じ風景を見て同じ未来を語り合う事の出来る仲間がいること。それも二人とか三人ではなく、そして学年の違う子も混ざって。これが貴重な事だと気が付くのは、その「時代」を過ぎ去って取り戻すことが出来なくなってからですから。
次に、未来に対して迷いがない事。このグループの中で常識人の「澪」「梓」は常識人らしく将来を考えているでしょうから、未来に対して不安を感じているでしょうし、「律」は表面上はそういうところを見せませんが多分それなりに不安を感じてはいるようにも見えます。
「紬」は「唯」と同じタイプの人間でしょうが、積極的に打って出るタイプではなく、泰然自若と申しましょうか、流されるまま(笑)どこでもなんとかやって行けるタイプですから、そもそも不安なんてものは彼女の辞書には存在しないでしょう(笑)
肝心の「唯」はといいますと、「期待」しか持っていないようです(笑) この無鉄砲さが青春の特権でございまして、単に「おバカ」なキャラとして見られているとしたら不憫ですなぁ。
こういうキャラがグループにいるから、この物語が青春期の不安や鬱屈したお話に流されないで、ノホホンとしたお話に止まっていられるのだなぁ、と。
…まあ、考え過ぎでしょうが(笑)
「これからもずっと、みんなでバンド出来たらいいね」という台詞が、後に「星空の誓い」としてHTTの歴史に刻まれることになるのだが、それはまた別のお話。…大嘘です。