HEROMAN EPISODE#13『GETAWAY』

NIAによって正体を突き止められたジョーイは、デントンのおかげで間一髪のところを捕縛されずに済んだが、センターシティから身を隠すことになった。だが包囲網はジョーイたちの脱出を簡単には許してくれなかった、というお話。
この作品ではややこしい人間関係ですとか複雑な利害関係、それらがもたらす葛藤なんかよりも、「困難に会っても明るさを失わず、どんな時も正しい心を持ち続ける。それが特別な力なんかない君たちがヒーローになれる方法なんだ」という事を伝えたいのだと思えば、何の問題もございません。
まあ、大まかなところはそういう風に観ることにいたしましたが、例えば今回非常線を突破するデントン教授の取った行動なんかは意味がなかったように思えて残念。「頭悪いんじゃ?」としか見えませんでしたから。
折角ジョーイが攪乱していてくれるのですから、もめ事を起こさない方が、たとえばナンバーや車体の特徴を控えられないことでジョーイの仲間と知られないようにすればその後の逃避行には有利なんじゃ。
その辺が少しだけ気になったりいたしました。
OP・EDの変更
もう最近は慣れましたが、前のOP・EDが好きでしたからこうした慣例に多少なりとも抵抗感がございます。
確かに頻繁にOP・EDを入れ替えすれば「ヒット」する割合は増えることでしょう。それは音楽業界としては嬉しいことなのかもしれませんし、結果的に出資者が増えたりすれば現場も嬉しいのかもしれません。…製作委員会に音楽関係者が参加しているのかどうかは知らないのですが(笑)
ですがそのせいで作品の顔としての主題歌の地位は過去のものとなってしまいました。たとえば今「ハガレン」の主題歌は?と聞かれても人によってその答えはバラバラでしょうし、何年・何十年後ともなれば記憶にも残らないのではないでしょうか。
本来作品と主題歌は切り離しできないものであって、だからこそいつまでも歌い継がれ、その曲を聞けば作品がすぐ思い浮かぶという効果もあったと思うのですが、資本主義の前にはアニソンなんて無力なものなのかもしれません。
他にも作品内容を消化してから書いたと思えない曲が多いように思えたりするのですが、まあ愚痴が酷くなりそうなのでこの辺で終了することにいたします(笑)