Angel Beats! [EPISODE,07] Alive

Aパートは音無の生前の記憶編。
これがですね、生きるのに疲れ果てこの先何の希望も持てなくなった私のようなおっさんのお話でしたら多少なりとも共感できると思うんですよ。
いや、「おっさんに若い俺たちの気持ちなんて分かるものか!」というご批判もあるでしょうが、おっさんだっていきなりおっさんになった訳ではございませんから、若い頃の鬱屈した気持ちややり場の無い怒り、漠然とした不安が分からない訳ではありません。
問題なのは生前の音無が「何もする気が起きなかった」という状況ではなく、そうなってしまった「理由」を描いていないことで、そこが描かれていないからその後の描写に共感が出来なかったことでございます。
その「何もする気が起きなかった」ことをテーマに物語が進行するのでしたらそれはそれで問題はありませんが、本作はそこを描くわけではありませんし、「ただなんとなく」というのは創作の放棄ではないのでしょうか?
ステレオタイプな「無気力な若者」を描いて「俺たち、お前らの気持ちが分かっているだろ?」というものが透けて見えてしまい、言葉は悪いですが「気持ち悪かった」です。
それに、これまで生前の記憶を描写された方々は皆「不幸」であることを強調されておりますが、生前やることなすこと全て上手く行っていて、幸せの絶頂あるいは望むものが手に入る寸前で「死んだ」としても「未練」は残ったでしょうし、何故そういうバリエーションが無いのかも不思議です。
周囲の人間が死に、自分も死んだから「神」は理不尽だと思い込みたい(描きたい)のかもしれませんが、それならそれでもう少し説得力や特殊性のあるお話作りをして頂きたいかなぁ、と思ったり致しました。
・・・とここまで書いてから先週分の感想を読み返したところ、書いてある事がほとんど同じであることに驚く(笑) なんだかなー、毎週同じ事書いている事に気がつかないなんて、完全にボケかなぁ。
来週はこれをコピペしなくていいエピソードだと宜しいのですが。
Bパートはみんなで釣りに行ったお話。
お前はどこのイカロスだっ!! といった趣でございましたが、このパートはAパートの緊張を緩和させるギャグを除けば音無と天使の距離が縮むお話。
そこにどんな意味が隠されているのかは現時点では不明。ですがラストシーンにて「天使2号」が登場しましたのできっと想像を絶する展開が用意されているに違いありません!・・・次週に期待。