刀語 第五話『賊刀・鎧』

先月のタイトル詐欺(ご丁寧にも公式サイトの「まえがたり」も連動しておりましたが)から一転、今月は至極真っ当な作りとなっておりました。もっともアヴァンを観た瞬間は「いや〜な」予感もしたのですが(笑)
今回の刀は絶対の防御力を持つ賊刀鎧。十二本の刀それぞれに個性を持たせるのは大変だと思いますが、どこまで個性的な刀を登場させる事が出来るのか、これも今後の楽しみのひとつかと存じます。
それと同時に七花がそれらの刀とどう戦うかも楽しみで、今回のように「虚刀流」の技が通用しない相手が登場しながらお話のバリエーションが増える考えますと、こちらも期待大でございますね。なんせまだ7回お話が残っているのですから。
そして今回初めて対戦相手が死にませんでした。これが「アリ」なら三話の敦賀迷彩も、と考えたのですが、彼女の場合は「剣」に生きたから七花と戦わずにはいられなかったが、必の場合は偶然手に入れた「鎧」を使っていたに過ぎず、そしてそれは「呪い」の具現だった「鎧」からの解放のための戦いであるから、必を殺す必要はなかったということなのでしょう。・・・そこまでとがめが考えていたかどうかは不明ですが(笑)
なんにせよ、相手を全て殺さなければならない訳ではないということが分かったので一安心。ポップな絵柄で会話は可笑しいですし、どこか「軽い」物語として受け止めてしまいがちなのですが、七花にせよとがめにせよ背負ったものはとてつもなく「重い」ですし、それに「剣士」の物語でもございますから本来「明るい」お話である訳もありません。
その辺の視聴者としての意識が、月一回という放送間隔でリセットされてねぇ(笑) どうしても「明るく」「可笑しい」物語と勘違いしてしまい、放送時間内で修正しきれない違和感が・・・、まあ、これはこれで楽しいのですが。
七花の意識に変化の兆候。次回辺りからこうした部分にも踏み込んで行くのでしょうか。これについては次回を観てから判断したいと思います。
そして一時休戦とあれだけもったいを付けておきながら次回真庭忍軍との決戦か?・・・前回の事もございますし、実際の放送を観るまでは油断はできませんね。それと尾張の姫君の登場も波乱含みですし、七実の動向も気になります。
単純な「刀集め」でも楽しいのですが、どうやらそれに止まる事はなさそうです。まあ、こちらの予想通りに展開するなんてこれっぽっちも考えてはおりません。だって西尾さんの作品ですから。