デュラララ!! #19『蒼天已死』

池袋に潜む闇が、次第に大きくそして危険な領域に踏み込んで行く過程のお話。
皆が「よかれ」と思いながら行動するのに、それが最悪の事態へと向かってしまうやり切れなさ。・・・これが「普通」の青少年のお話でしたらこういう感想も「アリ」なのでしょうが、殆どが普通じゃない方々ですのでそういう感想はかえって失礼でしょうか。
右往左往している登場人物は全て臨也の掌の上、いえ「盤上の駒」でございますから救われませんね。今後の焦点は臨也の思惑通りに事態が進行するのかなのですが、渦中の人物では臨也の姦計を打ち破るのは難しそう。
基本的に「人外」の方々はお人よしですし(笑)、帝人も正臣も善人ですからね。臨也もそこら辺は計算済みでしょう。臨也の「敵」になりそうなのは静雄くらいですが、「敵」として意識している以上静雄の動静も想定内といったところでしょうか。
「対局者」として臨也は神の領域に到達しているようにも見えますし、こうなりますと「チェス盤をひっくり返す」のは難しそうに思えます。
が、文字通り「物理的に」チェス盤をひっくり返せそうな人物ならサイモンが残っていると思いますが、さて、彼の活躍はあるのでしょうか?まあ往々にして天才の思惑を打ち砕くのは「バカ」と言う事になっておりますので、天才の想像を超えた「バカ騒ぎ」が見られると嬉しいのですが。