Angel Beats! [EPISODE,04] Day Game

今回は野球大会。天使の思い通りにならないために、ゲリラ的に大会に武装介入する「死んだ世界戦線」メンバーたち。音無は日向たちとチームを結成して大会に臨むのだった、というお話でした。
先週「成仏」した(?)岩沢の代わりに「Girls Dead Monster(ガルデモ)」のボーカリストとしてユイが参加し、混沌に拍車が掛かっているように見えました。
この路線が規定であったのなら、それはそれで楽しい作品だと思います。「死後の世界」で永遠とも思える長い時間をかけて繰り広げられる馬鹿騒ぎ。負けた場合は強制的に「成仏」させられるが、勝ち続けている限りこの「常春」の浄土で面白おかしく暮して行ける。
彼らが生前得る事の出来なかった(であろう)歳相応の青春を謳歌できる場所と時間。そうした物語としてなら十分楽しめるのですが・・・。
今回も日向の生前の描写が挿入されておりましたが、画竜点睛を欠くと申しましょうか、アレ本当に必要なんでしょうかねぇ。
いやいやアレがあってこそ日向の無念さや、その後の彼の悲惨な人生が分かるのだと言う事は理解出来るのですが、無理矢理その方向へお話を持って行こうとするあざとさを感じて仕方がありませんでした。
「単なる馬鹿話にしたくない」という気持ちは分からなくもないのですが、それなら毎回描かれる「馬鹿話」をもう少し抑制いたしませんと虻蜂取らずになってしまいかねないかと危惧しておる次第でございます。
観ることが辛くなるほどの物語であっても、そこに伝えたいものがキチンと込められていれば、恐らく多くの人はその物語と正しく向き合うことでしょう。制作陣は視聴者をもう少し信じても良いんじゃないかと思いました。